ブラジルはデマや誤情報の危機に直面している。これを解決するためにすべきことは、教育に投資し、フェイクニュースのネットワークの資金提供者に責任を取らせることだ。しかし、それどころかブラジルの連邦議会では、1億3700万人のインターネット・ユーザーのプライバシーや表現の自由を侵害するような法案が審議されている。

ジャイール・ボルソナーロ大統領の極右政権の閣僚および支持者数人が、選挙中にフェイクニュースを広めたとして捜査されている。各人は政治的ライバルやジャーナリストに関するフェイクニュースを拡散するための強力なネットワークを維持していたとされている。そうしたデマの中には、支持者によるジャーナリスト暴行事件や、支持者が連邦議会侵入を図った6月の事件を引き起こすきっかけとなったものもある。

だが、「フェイクニュース」対策法案(正式には「インターネット上の自由、責任、透明性に関するブラジル法」)は、私の意見では、この問題と闘うための手段としては最悪のものだ。この法案が通れば、世界で最も規制の厳しいインターネット法の1つとなる恐れがある。

Full article at MIT Tech Review’s website. Date of publication: 15/09/2020.

*Originally published at MIT Tech Review’s website, in English, in 10/09/2020.

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